・年老いた猫さんの介護をしておられる方
・ペットロスに苦しんでおられる方
こんな方々の気持ちが、少しでも軽くなるきっかけになれば、うれしいです。
2019年の夏に、家族だった猫さんを天国へと見送りました。
14才でした。
猫さんの看病、看取りを経験して、いろいろと学びがあり、そして、ペットロスに関しても、自分なりに思ったことや体験したことがありました。
そして、心が癒される方法を3つ見つけました。それは、
②たくさんの人に向けて、悲しい気持ちを伝えること(SNSで発信する)
③猫さんがいるていで、話しかける(写真に話しかける)
です!
こんなシンプルな方法が、意外と効きました。

かんたんなので、気軽に試してみていただけると、うれしいです!

猫さんを看病する、ということ
余命宣告された時のこと
2019年の6月中旬。うちの猫さんは入院することになりました。
少し体調が良くなく状態が続いていたので、健康診断を受けることに。そこで気になる所が見つかり、詳しく調べたところ、急性胆のう炎だとわかり、即入院ということになりました。
猫さんを預ける時に、先生からこう聞かれました。
「最悪のことも考えられます。延命処置はどうされますか?」
これは、入院している間に亡くなる可能性がある、ということ。
ここで初めて、猫さんの死を意識しました。
治るだろう、と、楽観していた自分の甘さに気がつきました。
「自然にまかせます」
と答えたら、涙が出てきました。
入院をなんとか持ちこたえて、三日後退院。
その後数日、昼間だけ預けて点滴を打ってもらう、という半日預けをした後、
自宅で看病することになりました。
その時に、余命は一ヵ月~一週間、と宣告されました。
猫さんを連れて帰り、自宅で号泣しました。
そんな私を猫さんは、きょとんとして見上げていました。
わたしは、鼻をかみながら、猫さんを撫で続けました。
悲しいけど、この限られた時間を猫さんが心地よく過ごせるように最善を尽くそう、と決意しました。
猫さんを看病する日々
猫さんはぐったり寝ていることもあれば、歩き回ってたり食欲がある日もあり、そんなときはすごくうれしくなって、「治るんじゃないか?」と期待したりもしました。
が、まっ黄色のおしっこを見て、現実に戻る……そんなことの繰り返しでした。
自宅で点滴をする必要があり、病院でやり方を教えてもらい、それを実践しました。
夫が猫さんを押さえて、わたしが針を打ちました。
(二人でも必死なのに、一人で看病されている方は、本当に大変だと思います。
心から応援したいです。)
だんだんと食べる量が減っていき、おむつをつけるようになりました。
やがて、口から物を入れることができなくなり、点滴をするとけいれんを起こすようになりました。
そうなった次の日、眠るように天国に旅立っていきました。
余命を告げられてから、1ヵ月と数日でした。
でも、亡くなった後の喪失感は、恐れていたほどには大きくありませんでした。これには、自分でもびっくりしました。
これは、うちの猫さんの作戦だったのではないか、とわたしは思っています。
余命宣告された日、わたしが号泣している姿を猫さんはじっと見ていました。そのとき猫さんは、
「あ、この人にはちょっと時間が必要やな」
と判断して、苦しい体をなんとかもたせて、
わたしに“看病という名の、心の準備期間”をくれたんじゃないかな?
と、勝手に思っています。
そういう意味で、幸せな時間を過ごせました。
うちの場合は、亡くなるまでの猶予がありましたが、予期せぬ時に突然、猫さんを見送った方の場合は……その心中を思うと心が張りさけそうになります。

ペットロスとどう向き合ったのか
とはいえ、愛猫がいなくなってしまったことへの深い悲しみはもちろんありました。
そんな時に出会った“自分の癒し方”を、くわしく書いていきます。

ペットロスから救ってくれたこと
猫カフェに通う
ペットロスの時に、ものすごく癒されたのが、別の猫さんをさわることでした。
いなくってから数日すると、猫さんをなでたくてなでたくて仕方がなくなりました。
知り合いに猫を飼っている人もいなかったので、猫カフェに行きました。
そこで、猫さんをなでました。
見送った猫さんとは色も柄も違うし、毛並みも感触も違いました。
でも、そんなのはまったく関係ありませんでした。
猫さんのぬくもりと、その毛ざわりを感じて、
目の前にいる猫さんを、ただ愛おしむ。それだけで十分でした。
少しずつですが、着実に心が癒されていくのがわかりました。
大きな心の傷が小さくなっていくまで、何度も通ってなでさせてもらいました。
保護猫カフェに料金を支払うことが保護猫を支援していることになるからです。
自分の癒しのためにしていた行動が、逆に愛を与える行動になり、幸せの循環も生まれます。
SNSで、不特定多数に知らせる
「猫さんが虹の橋を渡りました」と、Instagramで発信しました。
そのInstagramは、猫がテーマではありましたが、うちの猫さんのことを投稿したことはなく、もちろん猫を看病していることも書いたことはありませんでした。なのに、いきなり悲しいお知らせを投稿をしてしまいました。
こんな一方的な投稿だったのにも関わらず、いつもコメントをくれる方や初めての方までが、あたたかいメッセージをくださいました。
中には、同じ時期に猫さんやわんちゃんを見送ったという方から、
「天国にはうちの子がいるから、さびしくないよ」
という言葉をいただいたりもしました。
涙が出ました。感謝しかありません。
たとえ、コメントがなかったとしても、同じような喪失感に苦しんでいる人に自分の投稿が届けば、その方の癒しになるかもしれません。
悲しみは一人で抱えずにシェアしていいんだと、実感しました。
写真に話しかける
見送った猫さんの写真を飾っている方は多いですよね。わたしはそこに、時々話しかけています。
たとえば、夫が何か私にきつい言葉を言ったとき、「わーこんなこと言われたで。猫さんどう思う? ひどない?」と、グチを聞いてもらっています笑。
これは猫さんがいたときによくやっていたことで、それを写真に向かってやるのです。見送ってもう2年以上たちますが、いまでも時々やっています笑。
当然反応がないのでむなしくなるかな? と思いきや、生きていたときも猫さんは基本ノーリアクションなので、写真でもそんなに違和感がありません笑。
夫婦ゲンカにもならず、猫さんとのやりとりもできた気になり、一石二鳥です笑。
また猫さんと暮らしたくなったら……
気持ちの整理がついて、また猫さんと暮らしたい、と思えるようになったら、
ぜひ、保護猫の譲渡会に参加してみてください。
里親さん(=飼い主さん)を探している猫さんがたくさんいます。
その他にも、保護猫活動をしている方が発信されているSNSでも、里親さん募集をされています。
保護猫カフェでも、里親さん募集している場合が多く、この場合は、通って自分との相性もある程度わかってから、猫さんを選ぶことができるというメリットがあります。

ペットショップに行く前に、保護猫さんがいることを心に留めていただけるとうれしいです!
※保護猫さんの譲渡には、それぞれの手続きが必要となりますので、くわしいことは、こちらの記事をご覧ください。『保護猫を飼いたい方、必読! 出会いから迎え入れるまでの流れ』
おわりに
以上が、私が経験したペットロスの癒し方でした。
いま苦しんでる方の心が少しでも軽くなったら、うれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ほなまた!
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