【ブックレビュー】『デジタル・ミニマリスト』スマホとの本当のつきあい方を学びました

ブックレビュー

『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』カル・ニューポート[著]池田真紀子[訳]ハヤカワ・ノンフィクション文庫

本の大まかな内容

スマホの通知に振り回され、“いいね”の数に一喜一憂…
そんな、スマホ中心の落ち着かない毎日になっていたのは、スマホに巧妙に仕掛けられた依存の罠のせいだった。
では、どうすればそこから抜け出せるのか?
そのキーワードは、『デジタル・ミニマリスト』という生き方だった。

「便利になる」ために使ったはずなのに

初めてスマートフォンを持ったときの、あのワクワク感を覚えていますか?
「携帯電話ではできなかったことがこれからはたくさんできる!」と、希望に満ち満ちていましたよね。
そして実際に使い始めると、確かに便利で楽しいものだったけど、いつのまにか大切な自分の時間を奪うものへと変わっていきました。
たとえば、こんなふうに👇
➡勉強していると、SNS通知が鳴る
➡勉強を中断し、スマホを開いてチェック
➡開いたついでに、別のアプリものぞいてしまう
➡ついでに、何か新しいニュースはないかと別のアプリも見てみると、好きな俳優の記事があり、読みこんでしまう……
気づいたら30分経っていた😱

「やめられない」のは、あなたのせいじゃない

この、スクリーンの中の行動は受動的で、ほぼ無意識に、流されるように気持ちを持っていかれます
でもこれは、わたしたちの意志が弱いからではないと、著者はいいます。

スクリーンの誘惑に屈してしまうのは、その人がだらしないからではない。使わずにはいられないようにするために何十億、何百億ドルもの資金が投じられているからだ。

『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』カル・ニューポート[著]池田真紀子[訳]ハヤカワ・ノンフィクション文庫 35ページ

なぜそんな開発されているかというと👇

ソーシャルメディア・サービスの多くは、“使わずにいられない”からこそビジネスとして成立している

『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』カル・ニューポート[著]池田真紀子[訳]ハヤカワ・ノンフィクション文庫14ページ

からなのです…。
だから、「スマホがやめられない💦」と、自分を責める必要はないんですね。

スマホは、スロットマシン

1970年代から、科学者のあいだで知られる有名なハトの実験があるそうです。それは👇
決まったパターンで報酬を与えられるよりも、予期せぬパターンで与えられたほうが喜びが大きくなる
というもの。

SNSの“いいね”ボタンは、ハトの実験結果と同じ基本行動を模しているのだそうです。
行動経済学が専門のアダム・オルター氏の指摘が、本書で紹介されています。

「友人の近況を知る受動的な方法として始まったものが、いまやどこまでも相互的なものに変わり、しかもゼイラー(ハトの実験を行った人の名前)のハトたちを駆り立てたのとまったく同じ種類の不規則なフィードバックの効果を利用している」

(略)ソーシャルメディア・ユーザーは何かを投稿するたびに“ギャンブル”をしているようなものだ(略)

『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』カル・ニューポート[著]池田真紀子[訳]ハヤカワ・ノンフィクション文庫48ページ ㊟()内はブログ主が書き入れました

ツイッターに何かをつぶやいたあと、少し時間をおいて、スマホを開くとき、“いいね”が何個ついているか、ちょっとドキドキしてしまうこと、ありますよね。
わたしはしょっちゅうです(笑)
予想以上に👍がついていたら嬉しいし、0個だったらため息をつくし……本当に一喜一憂まくり💦
まさに“ギャンブル”です。

“いいね”ボタンの他にも、ネットの記事を次々と読んでしまっているとき、大半の読まなくてもいい記事の中に、ごくまれにすごくいい記事に出会ったりするときも喜びますよね。
それに対しても、本書はこう指摘しています👇

おもしろそうな記事タイトル、おもしろそうなリンクをクリックするという行為もまた、たとえるなら、スロットマシンのレバーを引くのと同じなのだ。

『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』カル・ニューポート[著]池田真紀子[訳]ハヤカワ・ノンフィクション文庫49ページ

この“スロットマシン”という言葉に、ハッとさせられました。まさにその通りだなと!
スマホを自分の意志ではやめられない理由は、“ギャンブル依存症”と似た状態だったからなのですね!

解決の鍵は、デジタル片づけ!

スマホに依存したくない!と決意しても、「通知機能を切ってみた」くらいの小手先の対処法では歯が立たないと著者は書いています。

(略)必要なのは、自分の根本をなす価値観に基づいた、妥協のない“テクノロジー利用に関する哲学”だ。

『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』カル・ニューポート[著]池田真紀子[訳]ハヤカワ・ノンフィクション文庫18ページ

そこで、提案したい哲学が、『デジタル・ミニマリズム』だと、著者は書いています。

デジタル・ミニマリズムとは、すごくシンプルにいうと、“少ないほど豊かになれる”というこの考え方。
そして、その哲学を採用している人を、『デジタル・ミニマリストと呼びます。

どうすれば、デジタル・ミニマリストになれるのでしょうか?👇

短期決戦で、デジタル・ミニマリストになる!

本書では、デジタル・ミニマリストになるための、デジタル片づけのやり方を書いています。

デジタル片づけのプロセス
❶30日間、必要ではないテクノロジーの利用を休止する
❷この30日間に、楽しくてやりがいのある活動や行動を見つける
❸30日経ったら、休止していたテクノロジーを再導入する。その際、一つ一つについて、自分の生活にどのようなメリットがあるか、そのメリットを最大化するにはどのように利用すべきかを検討する

30日って、なかなか長いですね…。
1600人の集団実験を実施したときも、脱落者が多かったそうです。
でも、自分が今、どんなアプリを持っていて、どれをどんな風に使っているか、どれくらい時間使っているか、を見直し、いらないものは思い切ってアンインストールしてみて、本当に必要かどうかを確認してみる、それだけでも、自分の時間を取り戻せるのではないか、と思います。

本書では、アプリを見直すときの判断基準がいくつか書かれていましたが、その中でも、すごくいいと思ったものはこちらでした👇

テクノロジーを厳選するときのポイント
★自分が重きをおいていることにプラスになるかどうか
★メリットがほんの少しなら、使わない
★主導権は自分となる使い方ができるかどうか

自分のスマホと真剣に向き合って、デジタル片づけ、してみてはいかがでしょうか?

おわりに

以上が、『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』のブックレビューでした。

本書には、デジタル片づけの集団実験に参加した方の体験談など、スマホの“本当に便利な使い方”のヒントがたくさん書かれていました。
本気でスマホに奪われている時間を減らしたい、と思っている方におすすめです!

わたし
わたし

本書の中で、ソローのことも書かれていました! ソローとは、100年以上も前に、森で一人で暮らしたミニマリストの先駆け的存在。ソローの『森の生活』についての記事もぜひ合わせて、読んでみてください!👇

わたし
わたし

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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