【ミニマリスト】『100個チャレンジ』持ち物を100個にしぼる荒療治的片づけ法がすごい

ブックレビュー

『100個チャレンジ 生きるために必要なモノは、そんなに多くない!』デーブ・ブルーノ[著]ボレック光子[訳]飛鳥新社

本の大まかな内容

一生懸命掃除したのに、部屋はモノであふれていて、心は不安でいっぱい……「私はモノの奴隷だった」と気づいた著者は、持ち物を減らすことを決意。
私物を100個にしぼり、それで1年間暮らすこと=「100個チャレンジ」を始める。
大量のモノを減らしていく過程、そして、100個にしてからの生活とは、どんなものなのか?

断捨離、ミニマリストに興味がある方、モノを減らしている最中だけど行き詰っているという方に、この荒療治的片づけ、ありだと思います!

100個チャレンジとは?

「100個チャレンジ」とは、著者のデーブ・ブルーノさんが、発案し実行したもの。
具体的にいうと👇
著者が「100個チャレンジ」を思いついた2007年の夏。そこから1年以上かけて、私物を100個にしぼり、その100個の私物で、2008年11月12日(著者の誕生日)から翌年2009年11月12日までの1年間暮らしてみた、というもの。

著者はそれをブログで発信。すると、大反響をよび、タイム誌で特集記事が掲載されたり、講演会でたくさんの観衆を集めたりました。
「100個チャレンジ」に挑戦する人たちも増え、中には、持ち物を50個にしぼった人もいたとか。

本書『100個チャレンジ』は、前半を100個にしぼるまでのこと、後半を100個にしぼってからのこと、という構成になっています。
著者は多趣味な方で、手放すのがむずかしかったモノとして、鉄道模型やアウトドア用品などをあげているので、特に男性の方が共感しやすい本なのでは、と感じました。

わたしは、以前ブックレビューした本『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』に、『100個チャレンジ』のブルーノさんが木工道具を手放すエピソードことが書かれていて、それにすごく共感したので、今回読んでみようと思いました。改めて、本書『100個チャレンジ』を読み、そのエピソードのことを詳しく知ることができて、よかったなと思いました。木工道具のエピソードについては、この後に書いています!

「モノを持つ」の目的が、だた「所有する」だけになっていた

著者は、モノであふれかえっていたガレージを茫然と眺めていたとき、あることに気がつきます。
モノのせいで家が散らかり、片づけに貴重な時間を奪われていること以外に、もっとタチの悪い問題があると👇

アウトドア用品は屋外では活用されず、単なるコレクションになっていた。工具は創作活動には使われずに、私から時間だけを奪っていた。(略)何もかもが、「所有」以上の目的や、本来の役目をはたしていなかった。

『100個チャレンジ』デーブ・ブルーノ[著]ボレック光子[訳]飛鳥新社 24ページ

ほとんどのモノが、活用されておらず、ただ持っているだけという事実を、ようやく見ることができたのです。

なぜそんな状態になったのか?

なぜ「所有」するだけの状態になってしまったのか? 
それは、著者が「最後まで捨てきれなかったモノ」としてあげていた、木工道具で説明するとわかりやすいと思います。
著者がなぜ、木工道具が捨てきれなかったかというと、それらの道具が「自分を職人にしてくれるかもしれない」モノだったからです👇
木工道具をとりあえず「所有」していれば、「職人としての自分」をいつまでも夢見ていられる……。

(略)木工の技術も、それで得られるはずだった満足感も、売りには出されていなかった。その点、道具は売られている。だから道具を買ったのだ。

『100個チャレンジ』デーブ・ブルーノ[著]ボレック光子[訳]飛鳥新社 76~77ページ
著者がおちいっていた負の消費行動
●木工の職人になりたくて、道具を買う。一時的に満足する

●それを使う時間はない、もしくは、時間を作らない

●自分の時間を使い、手を使い、そして道具を活用しなければ、「木工の技術」や「満足感」を得ることができない

●それはどこにも売っていない。でも「職人である自分」になりたい

●「満足感」を手っ取り早く手に入れるために、また木工道具を買う

●使わない道具が増え続け、ただの「所有者」になってしまう

●持っているのに使っていないという不満が生まれ、自分を責めたり、不安になる

著者は、100個チャレンジをする過程で、この負の消費行動に気がつき、木工道具はもう自分に必要ないのだ、と納得することができました。

わたし
わたし

まず自分の現状に気づく、ということが大きいですね!

そして、木工道具を手放します。すると、👇のような気持ちになったそうです。

自分にはできないことを、できないこととして認められるようになり、モノを活用できていない心苦しさもなくなった。

『100個チャレンジ』デーブ・ブルーノ[著]ボレック光子[訳]飛鳥新社 62ページ
わたし
わたし

モノを手放すことで、モノにくっついていた思いも手放せたんですね!

モノを買うだけではなく、それをどう使って、どんなモノを作るのか。
どんな行動をして、どんな時間を過ごすか、そこで初めて、「満足感」や「技術」を得られる……。
モノも、使ってもらうために生まれて、自分の元にやってきたのだから、自分が買ったモノを大事に使ってあげることが、モノにとっても自分にとっても幸せなんですね!

チャレンジ開始、そして、どうなった?

チャレンジを開始して3カ月後、著者の私物は93個になっていたそうです。
その後のことは、本書にくわしく書かれています。

持ち物をどんどん減らしていくことが目的ではなく、普通に物欲をもっているという著者。
チャレンジの1年を終えて、今までのような「もっと欲しい」という衝動で「必要のないものまで買う」ような過剰な消費習慣を断つことができました。

「もっともっと」とつい買ってしまうことに悩んでいる方にとっても、「100個チャレンジ」やってみる価値ありかな、と思いました!

わたし
わたし

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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