大好きな人がうつ病になったので『ツレがうつになりまして。』シリーズ読んでみた【おすすめ本】

ブックレビュー

『ツレがうつになりまして。』『その後のツレがうつになりまして。』『7年目のツレがうつになりまして。』 細川貂々[著]幻冬舎文庫『ツレと貂々、うつの先生に会いに行く』細川貂々、大野裕[著]朝日文庫

本の大まかな内容

バリバリのサラリーマンだったツレさんは、リストラを免れ、喜んでいたが、これまでの何倍もの量の仕事をこなさなくてはならなくなった。
激務に耐えていたある日、妻の貂々さんに「死にたい……」と言い始め、病院に行くと、うつ病と診断されたのだった……。

うつ病という病気と向き合い、戦い、共に歩んだ夫婦の激動の日々を、明るいタッチで描いたコミックエッセイ。

身近の人がなって初めてわかる、うつ病のこわさ

『ツレがうつになりまして。』は2006年に出版されて以来重版を繰り返す大人気コミックエッセイで、テレビドラマや映画にもなりました。
わたしも、読んだことがあったし、映画も観ました。

そのときは、「うつ病って大変だな~」と思っただけで、正直、他人事でした。
エッセイで実話なんですが、作品として受け取り、「面白いな~」と思っただけだったのです。

でも最近、わたしの身近な知り合いが「実はうつ病だった」と告白してくれて、改めて、うつ病のことを知りたくなり、この『ツレうつ』シリーズを読み返そうと思いました。
すると、『うつ病って、こんなにつらくて、わけのわからない病気だったのかあああ!」とすごく驚きました。

やっぱり、他人事じゃなくて、自分事として読むと、全然違いますね💦
ツレさんのつらさ、彼を支え続けた貂々さんの大きさも、よりリアルに感じることができました。

専門医も太鼓判を押す最強バイブル

1冊目の『ツレがうつになりまして。』のあとがきは、お医者さんが書かれていて、本書を「うつ病治療史上に残る名作」と絶賛しています。

その理由として
・専門書じゃないのに、内容はかなり正確でリアルであること
・うつ病になった本人ではなく、一番近くにいる配偶者から見た、客観性に富んだうつ病物語であること
・そして、ユーモアたっぷりの漫画であること

をあげられています。
どうしても病気の本となると、固くなりがちだけど、この『ツレうつ』シリーズは、基本明るい!
実際は、めちゃくちゃしんどかったんだろうと想像するのですが、漫画では、暗い部分ををあえて描いていないので、本当に読みやすい!
そして、暗さがないので、病気の症状や、どんなことが起こったのか、家族としてどう対応したのか、などなど、実践的なことがクリアにわかる!
そしてそして、面白いから、何度も読み返せる!(復習できる!)

最初の本の出版から16年経っても、この本はうつ病の最強バイブルだなと思いました!

病気のことをくわしく知りたいなら『ツレと貂々、うつの先生に会いに行く』がおすすめ!

続編の『その後のツレがうつになりまして。』は、2007年(最初の本の1年8か月後)に出版されています。
貂々さんが、うつ病のことを作品にしようと思い立った話や、ツレさんのうつ病の症状が出たときに「うち流 こんなときは こうしてた」という具体例も書かれています。

『7年目のツレがうつになりまして。』は、2011年に出版されました。
発病から7年経った貂々さんとツレさん、そして2人を支えてきた人、ペットのことなどが書かかれたシリーズ完結編です。

『ツレと貂々、うつの先生に会いに行く』は、2011年に出版されました。
貂々さんの、「どうしてうつ病は増え続けてるんだろう」「改めて、うつ病ってなんなのだろう?」というギモンから、専門医にうつ病について質問しまくる、というもの。

うつ病のことをより具体的に知りたい方は、『ツレと貂々、うつの先生に会いに行く』がおすすめ!
「そもそもうつ病って何?」という根本的な質問から、「なってしまったらどうすればいいか?」「 家族はどう接すればいいか?」など、当事者が知りたい情報まで、書かれています。
この本も、貂々さんの可愛らしいタッチの漫画で描かれているので、本当に読みやすいです!

うつ病を公表することのメリット

ツレさんがうつ病だということが漫画になったあと、「自分とそっくり同じ症状で、他にも、こういう人がいたんだと安心しました」という感想メールが多数届いたのだそうです。
周囲に公表するのは、本人にとっても家族にとっても、大変勇気のいることだと思います。
わたしの知り合いが、周りの人たちに打ち明けてくれたことも、本当にすごいハードルを越えて、伝えてくれたんだなと感じています。
そして、ありがとうと思いました。
知り合いの「不調」が、「病気のせい」であり、その病名を知ることによって、こちらもどう接すればいいのかを、できる限り対応できるからです。

わたし
わたし

どう接するかを学ぶために、この『ツレうつ』シリーズを読んだのです!

知らなかったら、学ばなかったら、余計な言葉や態度で傷つけていた可能性が高い……。
そんな悲しい未来を生まないために、告白してくれて、本当に感謝です。

おわりに

今回、真剣にうつ病を知ろうと読んだ『ツレうつ』シリーズでしたが、一番感じたことは、「この病気は、なってみないとどういうつらさなのか、周囲が理解するのは難しい」ということでした。
だからこそ、本書のように、明るくうつ病を描いてくれている漫画という存在がすごく貴なんだと感じました。

もし、うつ病のことが知りたかったら、このシリーズを手にとってほしいと思います。
つらくてしんどくて、何もする気がないときでも、「ただたんに漫画を読む」感覚で、気軽に🍀

わたし
わたし

最後までお読みいただき、ありがとうと思いました!

コメント