【ブックレビュー】『読書会という幸福』読書会とは?やり方とは?読書会に行きたくなる本!

本を読むブックレビュー

『読書会という幸福』向井和美[著]岩波新書

本の大まかな内容

子供の頃、ケンカばかりの両親がいる現実から逃れるために、本の世界にのめり込んでいった著者。
その後も、一人で読み続けて、翻訳家を目指すようになる。
翻訳の師匠に誘われて、読書会に参加。それ以来29年間、今も続けている。

読書会とはどんな世界か?
読書会を成功させるコツとは?
翻訳家として、司書として、自身の経験を織り込みながら、語られる「読書会」エッセイ。

大人になってからの友達づくり…読書会ならできるかも

社会人になってから、友達って、なかなかできませんよね。
職場での会話って、業務をすすめるための事務的なものや、内容よりもその場がぶなんにおさまることに重きをおくか、逆に、誰かの噂話やグチや悪口になりがちです。

今から深い話ができる友達なんて、絶対できないよな…とあきらめていたけど、本書『読書会という幸福』を読んで、考えが少し変わりました👇

読書会なら、大人の友達、できるかも✨ と。

著者はこう書いています👇

文学を媒介にすれば人生のどんな話題でも語り合える。物語に登場するどれほどの悪人も善人も、自分のなかに少しずつは存在している(略)。そうした普遍性があるからこそ、本について語り合うことは、人生について語り合うことでもあるのだ。

『読書会という幸福』向井和美[著]岩波新書 4~5ページ

コミュニケーションが苦手でも、『本』という『お題』があれば、話題は尽きないし、ただ感じたことを話せばいいから、気もラク。
単純に、「本のことを話す」を目的にいろいろな読書会に参加して、通いやすい読書会を見つけたり、気の合う人たちと出会うことができたら、ラッキーですよね!

著者自身、20代後半まで、本は一人で読むもので、それ以外の方法を知らなかった、そうです。
そんな著者が、読書会に誘われてから、29年たった現在も、会の人たちと交流を続けているのだから、シンプルに読書会って「本」という知的な小道具を使った、人と人の垣根を超える魅力的な場所なんだな、と感じました。

わたし
わたし

自分が本を語ることを楽しんでいたら、自然と同じ波長の人と出会えそうですね!

初参加を迷っているなら、本書で予習しよう!

・読書会って、どんな雰囲気なのか?
・どういう形式で行われるのか?
・何人くらいの規模感か?

読書会に興味はあるけど、どういう雰囲気かわからないと不安ですよね?
本書では、著者自身が、自分が所属している会以外の読書会に潜入したルポが書かれていて、面白いです。
会によって、それぞれ違う空気感があるのがよくわかります。
読書会にもいろいろあって、いろんな会に参加してみて、自分に合う会を見つけていけばいいんだと、教えてもらえます。

一人では到達できない、深い読書が味わえる

本を読んで、「感動した」「よかった」と思っても、一時的に心に残ったあとは、あっという間に忘れてしまいませんか?

わたし
わたし

「あんなに感動したのに…」と自分でもびっくりするくらい内容は覚えていないこと、よくあります💦

「感動した」のは覚えているけど、「何に」感動したのかは、まったく覚えてない……。これは忘れっぽいということではなく、脳の機能的に「感動」を記憶するところと、「本の内容」を記憶ところが違うから起こる現象だと、本で読んだことがあります。

だから、感じるだけで終わらせないで、その「感動した」ことや「よかった」ことを、言葉で表現することが、ポイントになってきます。
読書ノートを作って、文章だけで書き残しておくのも、もちろんいいのですが、やっぱり、自分以外の人へアウトプットすることが、一番記憶に残りやすいと言われています。
そう考えると、読書会って、すごくいいですよね!!
著者はこう書いています👇

自分の思いに言葉が与えられ、形として放出できたときの爽快さはなにものにも代えがたい。そして、話し合いが終わるころには、作品を何倍にも味わえたことに気づくのだ。

『読書会という幸福』向井和美[著]岩波新書 199ページ

自分の感想を、言葉にして、人に伝え、人の感想も聞き、そして、みなで話し合う「読書会」= 本を深く理解でき、そして、記憶にも残せる!!
本当に、メリットしかない素晴らしい活動ですね!!

読書会を主催したい人必読のアドバイスも!

本書の中には、『読書会を成功させるためのヒント』が①~⑥まで載っています。
・日時と場所をどうするか
・課題本選び
・参加者に多様性を持たせる
・読書会以外にも交流の場を作る
・問題意識を高めておく
・話し合いの内容を記録しておく

29年間読書会に参加し続けている著者だからこその具体的なアドバイスは、これから読書会を開きたい、と思っている方には超優良情報ですよ!!

おわりに

以上が、『読書会という幸福』のブックレビューです。
わたし個人的には、本書に、とても励まされました。
わたしも本が大好きですが、著者をはじめ、本書の中には、本をこんなにも深く濃く愛している人たちがたくさんいると知ることができたからです。
仲間がいるんだと、実感でき、うれしい気持ちでいっぱいになりました。

わたしのアウトプットは、このブログだけなので、勇気を出して、読書会に参加してみようかな📙✨

わたし
わたし

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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