【ブックレビュー】『ジジイの片づけ』生きる自信が湧いてくる片づけとは?

おしゃれな仕事部屋ブックレビュー

『ジジイの片づけ』沢野ひとし[著]集英社

本の大まかな内容

❝片づけを習慣にすると、健康、安心、老後の喜びといいことずくめである。❞

『本の雑誌』の表紙や椎名誠さんの本の挿絵などで知られる、イラストレーターで、エッセイスト、絵本作家である著者による、片づけのすすめ。

朝10分間の片づけ習慣や、4千冊超えの本棚整理術、旅行時の荷物を少なくする知恵、死んだあとの片づけ、などなどの達観した考えと行動、そして、それにまつわる、夫婦、家族、友人たちとのエッセイも、面白い。

年を重ねた❝ジジイ❞にしか書けない、味わい深い片づけ本。

ジジイによるジジイのための片づけ本

片づけ本はたくさん出ていますが、本書のような、ジジイ(著者)がジジイ(の読者)にすすめる、という新鮮なテーマは、今までなかったのでは?
著者が、一人称をジジイで書く文章が、自虐的で笑っちゃいます。
例えば、引き出しに何本もあったボールペンを捨てて、空っぽにしたあとの心境は👇

「やればできるじゃないか」とジジイも生きる自信が湧いてくる。

『ジジイの片づけ』沢野ひとし[著]集英社 30ページ

粗大ごみ扱いされる仕事を引退した夫(ジジイ)……という、一般的なイメージがありますが、片づけさえできれば、ごみ扱いにされるのではなく、ごみを捨てる側になれる、ということ😄💦

わたし
わたし

『片づけ』は、『希望』なんですね!!

出てくる名前の豪華すぎる

本書の推薦文は、谷川俊太郎さんが書かれていました👇

「沢野さんに教え諭されたのは初めてだ、
 ジジイ仲間として胸が熱くなったのも。」

著者が児童書の出版社に勤めていたとき、『100万回生きたねこ』などで知られる、佐野洋子さんに、「あんたも絵を描きな」と言われて、イラストレーターになったのだ、と本書に書かれていました。
佐野洋子さんと谷川俊太郎さんが夫婦だったときのエピソードや、そこに茨木のり子さんも来た、なんてことが、さらっと書かれているから、びっくり。出てくる名前がビッグネームすぎるやないかい、と😮✨✨
こういうことは、ジジイじゃないと書けない……いや、キャリアと実績と人気があるジジイじゃないと、書けないエピソード。

長年第一線で活躍されている著者だからこその面白いエッセイも読める、二度も三度もおいしい片づけ本だと、思いました!

心が晴れないときほど片づけ

著者は、「朝の10分間の片づけ」を習慣にすることをすすめています。

ジジイは早朝から片づけに専念したい。なぜなら長年生きてきて、朝の時間は大切だとつくづく悟ったからだ。一日のはじまりに、まずどう動くか。その行動いかんで一日は、また将来は決定づけられると言ってもおおげさでない。

『ジジイの片づけ』沢野ひとし[著]集英社 14ページ

その朝の片づけの基本は、出しっぱなしの物を「元にあった場所に戻す」こと!

たった10分間だけでも、片づければ何も置いていない空間が生まれる。

『ジジイの片づけ』沢野ひとし[著]集英社 16ページ

本書には、著者の机まわりの写真が載っているのですが、これが本当に何にも置いてなくて、美しい✨
毎日これをやっていれば、ジジイじゃなくても、「やればできるじゃないか」と生きる自信が湧いてきそうです💪✨

こちらのリンクに、著者のインタビューと写真が載っています!

イラストレーターの本棚の片づけとは?

「本をもっと整理したい」と思っている読書好きさんは、たくさんいると思います。

イラストレーターで、エッセイスト、絵本作家でもある著者は、自宅に4千冊を超える本を持っているそうです。
本棚の片づけも、「朝の10分間の片づけ」の中に入っているのだとか。

その片づけ方も、威厳があって、面白い👇
❶本棚の前に立ち、対峙する本を威圧するかのごとく尊大かつ横柄な態度で接する
❷定価に関係なく、今必要ない本は私情を殺し、手を伸ばし、処分するべく床の上にどしどし積み上げる

高価な美術書の立派な箱や、ケースなども、清水の舞台から飛び降りるようにして、どんどん捨てたそうです!すごい!!

この片づけのおかげで、本棚になにがあるかを把握できるようになった、のだそう。

家の中の疲れはジジイの体にも出てくるものだ。疲れは早めに取って、家と体の健康を日課にすべし。

『ジジイの片づけ』沢野ひとし[著]集英社 19ページ
わたし
わたし

実践しているからこそ、腑に落ちるお言葉、見習いたいです📚✨

蔵書3万冊の知人作家からのアドバイス

著者の知人に、蔵書3万冊超えの作家がいて、その人から教わったという本棚の片づけ術が紹介されていて、これはいい! と思いました。その方法は👇

❶本棚の一番右側のすぐに手が伸ばせる場所を、空のスペースとして常に確保する
❷最近購入した本や次に必要となるであろう本は、そのスペースに保管
❸それらの本を読み終わったら、本棚へ戻す

本が本棚にぱんぱん詰まっていると、頭の中もぱんぱんになっている気がしますよね💦
👆のやり方だと、本棚の使いやすい一段の、右側を少し開けるだけという、カンタン技だし、なにせ、『蔵書3万冊』の作家が実践しているやり方なので、説得力あります。著者も実践されていて、空スペースは、30㎝開けてるそうです。

積読の置き場にもなると思うので、ブログ主もやってみようと思います!

でも、奥さんは、ステナイ人…

こんなに片づけに長けている著者ですが、奥さんは捨てないタイプなのだそうです😅
「まだ使えるから」と、ベッドの周りにカセットラジオが5台、ずらりと並んでいるのだとか…

こちらが「捨てればいいのに」と冷たく言うと、牡蠣の殻のように身をかたくして沈黙してしまう。

『ジジイの片づけ』沢野ひとし[著]集英社 151ページ
わたし
わたし

牡蠣の殻のように…(笑)
こういう面白い比喩表現が、随所に出てくるので、くすくす笑いが止まりません😆

でも、奥さんのことを皮肉ったあとに、奥さんとつきあい始めた頃のこと、そして義父のことを書かれていて、これがよかった✨
一言でいうと、エモいです👍✨

おわりに

以上が、『ジジイの片づけ』のブックレビューでした。
実践的な片づけ術でもあり、読みごたえのあるエッセイでもあり、くすくす笑えてちょっとジーンときて、本当に面白い本でした!

字も少し大きめで、読みやすかったのも◎
老眼鏡デビューが近いブログ主にとっても、うれしかったです(笑)

わたし
わたし

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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