平凡社『作家と珈琲』 珈琲をめぐる作家たちの日常を読む【ブックレビュー】

ブックレビュー

『作家と珈琲』平凡社

本の大まかな内容

茨木のり子、獅子文六、水木しげる、植草甚一、曽我部恵一(サニーデイサービス)、花森安治…
詩人、小説家、漫画家、随筆家、ミュージシャンやジャーナリスト、他にも建築家、哲学者などなど、いろんな分野53人の、珈琲にまつわるお話たち。
時代も、江戸(シーボルト)や、明治、大正、戦前戦後から、現代まで、それぞれの時間の中での『珈琲』が語られている。

表紙がめちゃくちゃかっこいい

まず、この表紙、かっこよくないですか!!
被写体は、作家の有吉佐和子さん。
落ち着いた柄の着物姿に、ざます眼鏡(フォックスフレームというそうです)、超短めの前髪、そして、カップを持つ手のピンとした小指✨
有吉佐和子さんが珈琲について書いている文章はないそうで、本書には、娘で作家の有吉玉青さんが、表紙の写真についてのエッセイを書かれています。

私の生まれる前の写真だが、縁のとがった眼鏡は私がものごころついてからもかけていた。当時は眼鏡といえばこの形で、小さな私はこわい感じがして好きではなかったが、今見ると流行の眼鏡のように見えるから不思議である。そして見ているうちに、母とよく珈琲を飲んだような気がしてくるから不思議である。

『作家と珈琲』平凡社 36ページ
わたし
わたし

こういうカタチで、自分が生まれる前の母親と再会できるなんて、素敵ですね

章立てを見てるだけでも、ワクワクする

本書の章立ては、こうなっています👇

Ⅰ 珈琲のある風景
Ⅱ 珈琲一杯の時間
Ⅲ 喫茶店よ永遠に
Ⅳ わたしの珈琲作法
Ⅴ 珈琲見聞録

これを見ているだけでも、なんだかワクワクしてしまいます☕✨

内容としては、
☕新聞小説を連載しているときに、珈琲を飲みすぎて胃のぐあいがおかしくなった話
☕喫茶店で、家から持ってきたカラの魔法瓶に珈琲を淹れてもらい、それをお供に山道を歩く話
☕浪人時代、インスタントコーヒーに粉のクリームと砂糖をたっぷりと入れ、それで空腹をしのいだ話
☕昭和2年から4年あたりの、第一次喫茶店隆盛期の話
☕小説の中のキャラクターがおいしそうに珈琲を飲む場面を書くと、自分も飲みたくなって、淹れに行く話(これは、赤川次郎さんです)

などなど……文章だけでなく、漫画や詩、カフェー女給さんのイラストもおさめられています。
いいエピソードにも悪いエピソードにも、そのシーンの中に珈琲があって、いろんな物語が繰り広げられている……ワクワクしながら読みました☕✨

個人的に好きなエピソード3つ

53人の珈琲エピソードの中から、特に好きだったものを紹介します!

水木しげるさん

『ゲゲゲの鬼太郎』など、多数のヒット作を生み出した漫画家。
アイデアがなかなか出ない、というご本人の一日を漫画で描いておられます。
珈琲は2回登場しますが、かなり重要な意味がもたらされています(笑)

永井荷風さん

『断腸亭日乗』や『濹東綺譚』で知られる小説家、随筆家。
『濹東綺譚』は、2回も映画化されています。
2回目の映画化では、永井荷風役を津川雅彦さんが演じられています。

荷風さんは、25才(1903年)から数年、アメリカやフランスで生活したことがあるので、そのころから珈琲は欠かせないものになっていたようです。

わたし
わたし

その当時としては、最先端な食べ物飲み物を知っていらしたんですね!

本書では、珈琲だけでなく、ショコラ(ココアだと思われる)大好きで、毎朝、みそ汁の代わりに飲んでいたことも書かれていました(笑)。でも、それがわざわいしてか、老境に入って、医者から「糖分を含む飲食物を控えるように」というお達しを受ける……。
そのときの心境が淡々と書かれていて、おもしろかったです。

わたし自身も年を取っていくうちに、大好きだったお酒をやめたり、毎日のように食べていたアイスを年に数回にしたり、と、『やめる』経験をしているので、荷風さんのせつない気持ちがよく理解できました🥲

村田沙耶香さん

2016年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞され、その後も活躍を続ける小説家。
そんな村田さんの珈琲エッセイは、笑いどころ満載でした😆
小説では独特世界観で、いい意味で『不気味さ』がある村田さんの作品ですが、ご自身はすごく面白い方なんですよね✨

珈琲エッセイは、どんな内容かというと、
コーヒーショップで、プラスチックのふた付きの紙コップを出されたとき、悩んでしまう、
ふたを閉めたまま、容器にあいている小さな穴からコーヒーを飲むことができない
、というエピソード。

今まで、三回チャレンジしたことがあるが、三回とも蓋(ふた)が開いてしまい、洋服にコーヒーをぶちまけている。なので、いつも蓋を開けて飲むのだが、「四回目にチャレンジしなくていいのか?」と耳元で悪魔が囁(ささや)くのだ。

『作家と珈琲』平凡社 180ページ ※カッコ内のフリガナはブログ主が書き入れました。

わたしも、カップのふたの小さな穴から飲むのが苦手(さすがに洋服にぶちまけたことはない😅)なので、このエッセイに共感しつつ、でも、そのさらに上をいく村田さんの不器用さと、友人とのやりとりに、くすくすと笑ってしまいました。

おいしいコーヒーをカンタンに淹れる方法

この記事を読んで、珈琲を飲みたくなった方もいるのでは?
おわりに、おいしいホット珈琲のカンタンな淹れ方を、紹介します!

インスタントコーヒーでブラックを飲むと、すっぱくてあんまりおいしくないですよね💦
でも、この👇淹れ方をすれば、おいしいブラックコーヒーが、超カンタンに淹れられますよ!

インスタントコーヒーを使った、おいしいブラックの淹れ方
❶カップに、インスタントコーヒーの粉を入れたら、少量の水で粉をとく
(粉にする過程で入った空気がすっぱくなる原因なので、水でその空気を抜く)
❷ある程度とけたら、お湯を適量入れる。できあがりです!

これだけです!
わたし自身、以前は毎日コーヒー豆をミルで挽いて、ていねいに淹れていたのですが、👆この淹れ方を知ってから、コーヒー豆を買うのをやめてしまいました。
時短にもなって、コストも抑えられましたよ!

インスタントコーヒーで、おいしいブラックを淹れる方法は、こちらにもくわしく書いています(写真付き)👇👇

おわりに

以上が、『作家と珈琲』のブックレビューです!

読書と珈琲も、なくてはならない組み合わせですので、珈琲片手に、本書を読んでみる、なんて最高ですね☕📖✨

本書のシリーズ本はこちら👇👇👇 読んでみたくなるものばかりですね🍶🐶🐈

わたし
わたし

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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