『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス[著]児島修[訳]ダイヤモンド社
本の大まかな内容
イソップ寓話の『アリとキリギリス』からの教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものですが、ここでギモンが生まれる。
アリはいつ遊ぶのだろう? それが本書のテーマ。
働いて働いて、老後のために貯金して、定年でようやく自由な時間を手に入れたのに、貯まったお金を使う体力も精神力も、家族も友達もいなかった……。
そんなことにならないためにはどうすればいいのか?
この問題について、真剣に考え続けた著者がたどりついた『ゼロで死ぬ』とは?

今の生き方では、死ぬ前に絶対後悔する!と青ざめた過去

👆上の見出しは、わたしのことです💦
以前働いていた職場が、とても拘束時間が長く、繁盛記は1か月休みがない、というようなところでした。
給料はよかったのですが、使う時間がなく、体力も残っておらず、働く意味がわからなくなっていました。
「このままここで働き続けたら、死ぬ前に絶対後悔する!」
という思いが積み重なって、退職することを決めました。
本書に、緩和ケアで、数多くの患者を看取ってきた介護者の方の話が書かれていました。
それは、余命数週間の患者たちに人生で後悔していることはなんですか? と聞いたというもの。
もっともひんぱんに耳にした後悔は👇👇
後悔2位 ➡ 「働きすぎなかったらよかった」
だったそうです。
👆これのことを、わたしは以前、別の本で読んでいて、知っていたのですが、本書でまた改めて心にずしりと刺さりました。
わたしが、前職を思い切って辞められたのは、患者さんたちの後悔の言葉が、ずっと心に残っていたからだと、本書を読んで確信できました。

本を読んでいたから、間違っていた人生の道から方向転換できていたということ!
読書してて、本当によかったな~😂✨
本書は、わたしのように、ギモンを感じながらハードワークをしている人の、新しい一歩を踏み出す勇気をもらえる一冊になるはずです!
生きてるうちに、お金を使い切る

本書では、後悔しそうな人生の具体的なたとえがあげられていました👇
↓
・20年後、85才に亡くなったとすると ➡ 2年半分の給料の金額を使わないまま遺してしまう
↓
・2年半タダ働きしたことと同じ
⚠️本書には、具体的な金額が書かれていましたが、ここでは割愛しました
生きているうちに金を使い切ること、つまり「ゼロで死ぬ」を目指してほしい。
そうしないと、人生の限りある時間とエネルギーを無駄にしてしまう。
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス[著]児島修[訳]ダイヤモンド社 74ページ
「ゼロで死ぬ」。本書のタイトルですね。
確かに、そうできたら、死ぬときに後悔も「ゼロ」って感じがします。
でも、そうするためには、いろいろとやらなければいけないことがたくさんありますよね。
お子さんがいる人は、子どもに何も残さないのか? とか いつ死ぬかわからないのに、不可能だろ! とか。
その点について、本書では「こうすればいいのでは」という著者がおすすめするお金の使い方が書かれています。
たとえば、子どもへの財産は生前に渡す(感謝されるし、いい)
たとえば、資産が尽きてしまうことが不安なら、生きている限り一定の収入が保証される長寿年金などの金融商品に目を向ける など。
資産を減らすポイントは、45~60才

「老後のために」とお金を使おうとせず貯蓄し続けていたら、👆上のたとえで書いたまじめな会社員みたいに、2年半分の稼ぎを使わずにあの世に行ってしまう…なんてことになりかねません。
苦労して稼いだお金を最大限有効に使うためには、健康で体力があるうちに使い始めるのがいい、と著者は言います。
その時期が、45~60才。
元気なときに『経験』のために行動して、『思い出』という天国に持っていける財産を築こう!ということですね。

でも、そんなに早く使い始めて、大丈夫かな…
と、小心者のわたしは思ってしまったのですが、次👇の言葉に、ハッとしました。それは、
あなたが考えているより、老後に金はかからない
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス[著]児島修[訳]ダイヤモンド社 234ページ
確かに、70代80代になって、海外旅行に行きまくるとか、レストランでいい食事をするよりも、家でのんびり好きなことをして、好きなものを食べている自分の方がイメージできる…と。
わたしの場合は、それで納得できたのですが、人それぞれだと思いますので、自分が70代80代になったときに、どんな暮らしをしているのが幸せかをシミュレーションしてみるだけでも、「ゼロ」への第一歩になるのではないでしょうか。
いずれ失われることに目を向ける大切さ

もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある、のだそう!
本書には、そのことをよく表す心理学の実験が載っていました👇
学生グループ② ➡ 特に何も指示を与えず、普段通りに過ごすように指示した
その結果➡ グループ①の方が②よりも幸福度が上がっていた
その理由➡ ①の学生たちは、残された時間が少ないと想像するだけで、充実した時間を過ごせた
旅行など同じで、日数が決められているから、積極的に観光や食事を楽しみますよね。
人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス[著]児島修[訳]ダイヤモンド社 196ページ
↓
行動が変わり、それによって、幸せにもなる!
↓
そのために、健康で体力があるうちに、お金を使う計画を立てる✨
おわりに
以上が、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』のブックレビューでした。
著者はアメリカの方なので、本書の中のすべてに納得できたかと言えば、そうではないのですが(盛大なパーティー開くとか)、それでも、これからの人生にとって、大事なことが書かれているので、この中の何個かでも、自分にあったものを見つけて、意識して行動するのがいいのかな、と思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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