『おちゃめな老後』こんなおばあちゃんになりたい! 現役人気イラストレーターの元気をもらえるエッセイ本【読書感想】

「おちゃめな老後」サムネ画像ブックレビュー

『おちゃめな老後』田村セツコ[著]WAVE出版

本の大まかな内容

『おちゃめとは、ものごとをムズかしく考えないで生きる姿勢のこと』

(出版当時)75才で現役の、人気イラストレーターが、これまでの人生、そして今の生活を書きつづったエッセイ本。
年齢を重ねることや、介護の問題、厳しいフリーランスの人生など、『不安』や『問題』に出会ったときの考え方や気分転換の方法が、素敵で見習いたいことばかり!
かわいくて、しなやかで、強い。
こんなおばあちゃんになりたい!!

こんな方におすすめ

💎独身の方(特に女性の方)
💎フリーランスで仕事をしている方
💎家族の介護をしている方

👆バラバラなジャンルですが、それぞれのジャンルで今『つらい』とか『将来が心配』と悩んでいる方々の心をラクにする言葉が、本書にはあふれています。

田村セツコさんって、どんな人?

本書を出版された時は75才。現在(2022年)は83才で、バリバリに働いておられる現役のイラストレーター。
今も年3回の展覧会に雑誌の連載などなど、人気もおとろえておらず、多忙な毎日を過ごされている、めちゃくちゃかっこいい(見た目はかわいい)方です!!

婦人公論のサイト 著者のインタビュー記事です!
アメブロのサイト 著者のブログです!

わたし
わたし

著者のイラストや、ご本人をご覧になりたい方は、👆こちらのリンクをクリックしてみてください!!

こんなかわいくて強いおばあさんになりたい!

本書では、当時75才の著者が、一人暮らしを続けるうえでの、心の持ちようや、日常を楽しむアイデアがたくさん書かれています。たとえば、毎日メイクする! 👇👇

 メイクは毎日、必ずします。

 なぜかというと、鏡を見たときに、元気よく健康そうに見えるから。

『おちゃめな老後』田村セツコ[著]WAVE出版 33ページ

著者は、ぱぱっと3分以内で仕上げてしまうのだそう💄✨
顔のしわについても、こんな風に考えます👇

もちろん、自分の顔で気に入らない箇所っていっぱい。たとえば、子どもの頃からあるほうれい線。マッサージでなくなったらいいなあ、とたまに思うけれど、

「小さい頃からずっとあるから、これが私の伝統なのかしら」

 なんて思って、自分をなぐさめています。そうなると、だんだん、これがあってこその私の顔なんだなあ、と、なんだかいとおしくさえ思えるから不思議です。

『おちゃめな老後』田村セツコ[著]WAVE出版 35ページ

コンプレックスを『私の伝統』と称して受け入れてしまうなんて🤩 素敵だと思いませんか?

その他にも、個性的なファッションを白い目で見られたときは、傷つくけれども、「この冷ややかな目にむしろ学ぼう」と気持ちを切り替え、ベーシックなファッションのイラストを描き、玄関に貼って、「もっと研究しよう!」と思ったそうです。

『不安』や『悩み』を、どうすれば『楽しく』なるか? その変換がすごくスマートでかっこいい! マネしたくなる!

わたし
わたし

こんな風に、考え方ひとつで、明るく楽しく一人暮らしされているおばあさんがいるんだ、ということを知るだけでも、心強く思えました!

フリーランスで生きていく秘訣とは?

仕事を始めた19才から、ずっとフリーランスでイラストを描いておられ、83才の今(2022年)も現役バリバリの著者。

そんなプロ中のプロが、仕事について書かれています。
★駆け出しの頃の仕事のつかみ方
★雇ったマネージャーにピンハネされていたこと
などなど、成功のきっかけから、失敗したことまで赤裸々に語られています。
これからフリーランスで生きていこうという方や、今フリーランスで働いておられる方にも、心の支えになる言葉がたくさん見つかると思います。

全部『自分の責任』全部『学び』

特に、ピンハネ事件に遭ってしまってからの、著者の反応が素晴らしいのです✨

だまされてしまったのは悲しいことだけれど、恨みとか、損したことを必要以上に悔やんだりとか、そういう気持ちはまったくありません。その人を信じて任せようと決めたのも私。結局全部、自分の責任なんです。

『おちゃめな老後』田村セツコ[著]WAVE出版 163ページ

普通なら、警察に走りますよね? それを『自分の責任』として受け入れる。
そう言い切って、気持ちを切り替える著者って、本当にすごい
👏✨
著者は、仕事の件だけでなく、日常でも介護の時でも、いつも、そういう凛とした姿勢で物事と向き合っています。

これってすごく大事だな、と思いました。
『被害者』になるのは簡単だけど、何にも解決しないし、精神的にも悪い。だから、最初から『自分の責任として受け入れる』と考えた方が、結局ラクなんですよね! 著者はそれをわかっていて、このピンハネ事件のことも、うじうじと悔やむことなく、次へ進みます。しかもその方法が、すごい!👇👇

そのマネージャーから掛けてもらった言葉「手放すのがもったいないと思うような絵を描いてください」というのを心に刻んで、『学び』として大事に持っておくのです!

わたし
わたし

上で書いた、「白い目で見られたこと」を「もっと研究しよう!」に変換していたことも、同じですよね✨

恨んでもいいような出来事も、逆に学びにしてしまう✨ 見習うしかないですね!

母親と妹の2人を同時に介護!

著者は、母親と妹さんの介護を6年間もされていました。
お2人とも施設には預けず、デイサービスやヘルパーさんを頼んで、ご自宅で介護されていたそうです。
これは、想像を絶する大変さだと思います……。

でも、著者の文章からは、ネガティブな印象はまったくありません。

それは、上で書いた『自分の責任として受け入れる』精神が根づいているからかな、感じます。

たとえば、こんなエピソードが書かれていました👇👇 お母さんに食事を用意したときの話です👇👇

お母さんのために作った料理を、きつい言葉で拒否された
↓↓↓
悲しくなったが、食器を洗って気分転換をして、さっぱりした気持ちになる
↓↓↓
著者からお母さんへ「気分が悪くなるようなことして、ごめんね」と謝る
👇👇👇
すると、お母さんも「悪かったね」と言ってくれた

介護する側なら、「やってあげてるのに」とか「きついこと言われた」と傷つき、つらい気持ちを引きずってもおかしくない……。
でもそんなネガティブな出来事も、著者にかかると、素敵なエピソードになってしまう

こんなかっこいい、人生の先輩がいてるなんて、本当に心強い。
年をとることが、こわくなくなりました!!

おわりに

人生も後半に入ってきたわたしにとって、本書の中に、宝物みたいな言葉をたくさん見つけることができ、本当に読んでよかったな、と思いました!

余談ですが、なぜこの本を選んだのかというと、

それは、わたしが尊敬している作家の大原扁理さんが、おすすめしていたからです!
大原さんは、『現代の隠居』といわれる、週休5日という生活をされていた方で、ものすごい量の読書をしておられるので、本選びの参考にさせていただいています。

大原扁理さんのブログはこちらです!

わたし
わたし

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

コメント