『「幸せ」をつかむ戦略』行動経済学に基づいた「幸せ」のつかみ方とは?【書評】【行動経済学】

「幸せ」をつかむ戦略サムネ画像ブックレビュー

『「幸せ」をつかむ戦略』[聞く人 ]富田朋信[答える人]ダン・アリエリー 日経BP

本の大まかな内容

人間がいかに非合理であるかを多くの実験で明らかにしてきた「行動経済学」。そんな学問の虜(とりこ)になった、マーケティングのプロフェッショナル、富田朋信が、型破りな魅力あふれる「行動経済学」の著作を数多く出している、ダン・アリエリー教授に質問を投げかける。テーマは「幸福」。
答える人、ダン・アリエリー教授の「行動経済学」に基づく回答は、どれも明解。ビジネスや日常生活を「幸せ」にするヒントが満載です。

この対談は、コロナが蔓延する直前の、2019年9月23日に行われましたが、アリエリー教授が『在宅勤務』について語っている箇所があり、先見の明ありですごっ! となりました。

こんな方におすすめ!

◎行動経済学とマーケティングに興味がある方
◎「幸せ」をつかむ考え方を知りたい方
◎漠然とした不安を抱えている方

質問 ネット通販で本を買うのはとても便利ですが、本屋に行くのが大好きです。それってどうしてなんでしょうか? なぜ、私は本屋へ行くのでしょうか?

答え 大事な誰か(お店)のためにお金を使うと、結局自分が幸せになるから

富田さんが、『消費』『買い物』をするときの『幸せ』について質問していく中で、アリエリー教授は、ネット通販にはない消費の幸せは、リアル店舗を支えていることと関係しているのではないか、と答えます。そして、アリエリー教授自身の体験談を語り始めます。

・アリエリー教授が住む街には、トラックで食べ物を売る、キッチンカーがあり、しゃれたオーガニックフードを出しているお店が気に入っていた。

・ある日、教授が銀行から出ようとすると、そのお気に入りのキッチンカーの女性店主が入ってくるところで、入り口でばったり会った。

・彼女は困っていた。トラックが故障して、融資してもらうために銀行に来たけど、ローンがとても高いと。
 5000ドル必要で、銀行は高い利子を求めてくるという。

・すると、教授は彼女に言った。
「私が5000ドルを将来買う食べ物のために払う。私の大学の研究室の人間が何かを買うたびに、そこからお金を出してほしい」と。

・これで彼女は、5000ドル分の売り上げを先にもらえたことになり、高い利子を払う必要がなくなった。まるで彼女だけが得したように思えるが、教授にとってもいい取引だった。

・なぜかと言えば、自分の周囲にいる人が幸せだったら、自分の人生も良くなるから。

私たちは時折、小売店と自分自身を競争相手として考えることがあります。

『「幸せ」をつかむ戦略』[聞く人 ]富田朋信[答える人]ダン・アリエリー 日経BP 27ページ

スーパーでは1円でも安く買いたい、とか、コーヒーには最小限の値段しか払いたくない、とか思ってしまいますよね……。

でも、それは真実ではないと教授は言います。そこには、繊細なエコシステム(生態系)があると。

彼女のキッチンカーも必要だし、近所のスーパーも、行きつけのコーヒー店も、地元のいろんなお店が必要なのだと。

オンラインショッピングですべてをまかなう究極の生活を、わたしたちは望むでしょうか? と。

この一件で私がどう変わったかと言えば、地元経済に対する自分の考え方が「競争」から「協調」に変わったのです

『「幸せ」をつかむ戦略』[聞く人 ]富田朋信[答える人]ダン・アリエリー 日経BP 28ページ

周りの人について考え、みんなにとって良い環境を生み出そうとすることが、結局自分の幸せにつながる。

自分が消費者として、誰を支えているか、ということを考えてお金を使えば、「幸せ」になれる
わたし
わたし

誰かを支えているつもりが、実は自分を幸せにしていた✨ どうせ使うなら、こういうお金の使い方をしたいですね💴🪙✨

質問 渋滞や満員電車、子どもの人生にあまり力が及ばない親や、要望が通らない入院患者など、自分の力があまり及ばない状況で、人はどうふるまうべきでしょうか?

答え 大事なのは自分の力が及ぶことだけに集中し、それだけを心配する

渋滞も親も患者も、基本的に生活すべて、自分がコントロールできる部分とできない部分が出てくる。

そして、自分の力が及ばない部分のほうが大きくなるとき、心配も大きくなる。

こんなときは、自分の力が及ぶことと及ばないことを区別して、自分の力が及ぶことだけに集中し、それだけを心配することが大事だと、アリエリー教授は言います。

問題解決の2ステップ
1️⃣自分がコントロールできるものと、できないものを区別する
2️⃣自分がコントロールできるものだけに集中し、力を注ぐ

世の中には無秩序な感じがありますが、自分にできることはそれだけです。

『「幸せ」をつかむ戦略』[聞く人 ]富田朋信[答える人]ダン・アリエリー 日経BP 116ページ
わたし
わたし

確かに、自分ではどうにもならないことを、あれこれ考えても時間のムダですもんね!

『自分の力が及ぶことだけに集中する』の考え方から派生した、目標の立て方

目標の立て方について、本書では、会社内で社員たちに向けて書かれていましたが、それを参考に、ここでは個人の目標の立て方を考えてみました👇👇

1️⃣「100%の確率で達成できると思う目標」と「50%の確率で達成できると思う目標」を期限を決めて、立てる

❓なぜ、50%の目標も入れるのか?👇👇

❗大事なのは、結果ではなくプロセスなので、50%でも目指せるものの基準になり、レベルアップになるから

期限が来たら👇👇

2️⃣「やりたかったことは実現できたか?」と検証、確認する
(『やりたかった』がポイント! 能動的な気持ちを維持するために)

❓達成できなかったら👇👇

❗「何が妨げになったか?」と分析する

このやり方なら、無謀な夢追いを避けられるし、目標の半分は自分でコントロールできる事柄だから、達成感もあるし、続けられるのではないかと、思います!

やっぱり、行動経済学っておもしろい!

この記事でピックアップしたものは、個人で使えるケースばかりでしたが、本書では、会社や組織についてもたくさん書かれています。

ダン・アリエリー教授の、行動経済学をベースにした問題解決法や考え方は、本当にわかりやすくて、腑に落ちるものばかり!

これから何かに悩んだら、行動経済学の本を読んでみて、意外な視点からの解決法を見つけ出してみてください!

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

コメント