『お金と感情と意思決定の白熱教室』超一級の行動経済学の授業を疑似体験できる一冊【書評】

お金と感情と意思決定の白熱教室サムネ画像ブックレビュー

『お金と感情と意思決定の白熱教室』ダン・アリエリー/NHK白熱教室制作チーム[著]早川書房

この本から得られたこと!

目的達成のヒントや、自己コントロール術を手に入れられる!!

本のおおまかな内容

NHK Eテレの人気番組『白熱教室』シリーズの書籍化。
たくさんの面白い実験で、人間の奇妙な行動や心理を解き明かしている行動経済学の第一人者、ダン・アリエリー教授の集中講義の完全収録版!
サンフランシスコで行われた熱い講義の空気感とともに、一級の学問を学べる一冊。

こんな方におすすめ!

◎行動経済学のことを知りたい方
◎ビジネスのヒントを得たい方
◎『白熱教室』ファンの方

わたし
わたし

実際に、ダン・アリエリー教授の授業を受けているような臨場感を味わいながら、賢くなれる⁈ お得な本でした!

ビジネスや日常生活に役立つ、行動経済学

本書は、NHK Eテレで放映されていた人気番組、有名著名な先生が熱い授業をしてくれる『白熱教室』が書籍化された一冊。

実際に生徒の前で行った講義が掲載されているので、本当に授業を受けたような臨場感を味わいながら、読み進めることができます!

しかも先生は、行動経済学の第一人者のダン・アリエリー教授。

教授の著書、『予想どおりに不合理』、『不合理だからすべてがうまくいく』、『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』の3冊は、なんとニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに含まれています!!(ウィキペディアより)

『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』のブックレビューは、こちらです👇

『ずる』 悪い奴だけじゃなく、誰でもやってしまう「不正」の正体とは?【行動経済学の本】【書評】
『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』ダン・アリエリー著 ハヤカワ文庫NF本の大まかな内容世間を騒がすような大企業の「不正」はどうして起こるのだろう? というギモンを持った著者が、さまざまな実験を積み重ねて、その正体を解き明か...

掲載されている講義が行われたのは、サンフランシスコ。
集まった生徒たちは、(2016年当時)最新の行動経済学を学んで、ビジネスのヒントにしようとする、シリコンバレーの起業家たち。

一方的な講義ではなく、生徒側の声も時々入るので、その熱意も紙の上から伝わってきます🔥

そんな、いい環境で行われた超一級の授業を、本というカタチで体験することができて、すごく贅沢な読書になりました!

どうすれば、良い意思決定ができるのか?

ダン・アリエリー教授は、「誰もが信念として深く信じていることが、実は間違っている場合が多いのではないか?」と語り始めました。

そして、生徒たちに問いかけます。

ℚ人生の目的を持っている人は? ⇒ 大多数が挙手
《大きな目的のために日々の行動があると考えている》

↓↓↓ でも、実際の行動は…… ↓↓↓

ℚ運転しながらのメールしたことがのある人は? ⇒ 会場の大半が挙手
《命の危険があるにも関わらず、メールしてしまう???》

つまり私たちは皆、目標も目的も願望も持っているけど、現実にはそれらが日々の行動とは全く結びつかないということが言える。

『お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学』ダン・アリエリー、NHK白熱教室制作チーム著 早川書房 18ページ

ダイエットも禁煙も、👆の引用と同じことが起きているから、実現がむずかしいんですね💦

小さいことに目を向けろ

では、どうすれば、考えている内容と実際の行動を一致させて、目的を達成できるのか?
そのキーワードが、「小さいことに目を向けろ」です。

たとえば、

●糖尿病患者に必要なインスリン注射を、普通の注射器からペン型に変えた
 👇👇👇
○食事の際の注入率が急上昇した
男性の小便器にハエの絵を描き、標的を作った
 👇👇👇
○床の汚れが減った 

「組織を再編成」や「大きな対策を打ち出す」などの大きな対策よりも、小さなことをちょっと変えてみることこそ大事!

わたし
わたし

『小さな変化』なら、わたしでもできそうだと、力がわいてきました💪✨

気づけば、人に流されている

人がやっていることだからと、他人に思わず同調してしまうことを、ソーシャル・プルーフというそうです。

いやいや。ぼくは他人の行動や意見に左右されることはないよ!

と言う方も多いと思います。わたしもこのページを読んだとき、『流されるのは、わたしではないほかの誰か』だと思っていました。
でも、違っていました💦💦

とある通販番組で、実際にあったこと👇👇

商品を紹介した後、視聴者に呼びかける言葉を、
.
前『オペレーターがお待ちしています。お電話ください
.
↓↓↓
.
後『お電話がつながらない時は、おかけ直しください
👇👇👇
売り上げ倍増!!!

「電話をかけ直せ、と面倒くさいことを言われてるのに、なんで売れるの?」と思われそうですが、「ほかの人たちもみんな電話をかけている」という裏メッセージが伝わった結果、売り上げが上がった……これが「ソーシャル・プルーフ」なのです。

人間は本能的に、ほかの人がやっている行動は正しいはずだと思い込んでしまうんだ。

『お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学』ダン・アリエリー、NHK白熱教室制作チーム著 早川書房 43ページ

行列のできる店は美味しいに違いないと思ってしまう、とか、ポイ捨てはダメなのに、ゴミだらけの所ならやってしまう、とかも、ソーシャル・プルーフですね。

わたし
わたし

知らない間に、人に流されたり、悪い場合は操作されたり……。
この本で、ソーシャル・プルーフを学んでなかったら、将来、余計なお金や時間を使ってしまってただろうって思うと、こわいな~😨

自己をコントロールするために『代替報酬』を使う

では、人に流されたりせず、自分をコントロールするためには、どうすればいいのか?

教授は、『代替(だいたい)報酬』で対処できると提案してくれています。

人が興味を持つ別の何かを見つければ、人はそれに夢中になり、結果として、本来の問題を気にかけているかのようにふるまう。これが代替報酬の考え方だ。

『お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学』ダン・アリエリー、NHK白熱教室制作チーム著 早川書房 111ページ

本書では、わかりやすい例として『歯磨き粉』をあげています。

わたしたちが、毎日毎日、あの面倒くさい歯磨きを続けられるのは、「5年後の健康的な歯のために」というよりも、『歯磨き粉』のあのさわやかなミント味が欲しいから!! なのです!!

人は、物事を長期的な目では見ずに、短期的に考える。ミント味はもはや習慣になっているから、その味がしなければ物足りないと感じるんだ。

『お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学』ダン・アリエリー、NHK白熱教室制作チーム著 早川書房 115ページ

『歯磨き粉』 = 『代替報酬』

わたし
わたし

しかも、歯磨き粉はつけてもつけてなくても歯磨きの効果の違いはほとんどないんだそうです😲

『代替報酬』は、部下や後輩にも使えます!

望ましくない行動をとる人への普通の対処法は、「君は間違っているからこうしなさい」と教育することだ。でも、教育ではなくて「良い行動につながる何か別の動機づけを見つける」というのが、「代替報酬」なんだ。

『お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学』ダン・アリエリー、NHK白熱教室制作チーム著 早川書房 122~123ページ

上司やリーダーの立場の人は、指導するときに『歯磨き粉』的な『別の動機付け』を見つけてあげれば、『角が立たない改善』をうながせることができますね!!

わたし
わたし

わたしも、自分自身にとっての、『歯磨き粉』を見つけてみようと思いました!!

まとめ

今回のレビューをまとめると👇👇👇

①目的を達成するためには、小さな変化を起こそう
②人がやっていることは正しいと思い込んでしまうことを知っておこう
③自分をコントロールするために「代替報酬」をうまく使おう

行動経済学は、学問という枠を超えて、ビジネスや日常生活の中に溶け込み、うまく使えば、幸せな人生をおくれるようになるんだなと、本書を読んで改めて思いました!


お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学

ダン・アリエリー教授の、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに入っている3冊(『予想どおりに不合理』、『不合理だからすべてがうまくいく』、『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』は、こちら👇👇👇

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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