こんなに笑える日記本は初めて!『ヤマザキマリのリスボン日記』」【おすすめ本】【日記本】【ポルトガル】

リスボン日記サムネ画像ブックレビュー
こんな方におすすめ!
◎リスボンやイタリアのことを知りたい方
◎海外での生活を垣間見たい方
◎日記本が好きな方 ←本当におすすめ!!
わたし
わたし

海外の嫁姑問題もわかります💦 大変やな~と思いながら、大笑いしてしまいました😂

本の大まかな内容

日本での仕事をすべて辞め、ポルトガルのリスボンで、イタリア人の夫と息子と3人で暮らし始めた著者の日々がつづられる。
のどかで、どこか日本の昭和のような懐かしさも感じられるリスボンで、巻き起こるさまざまなハプニング!
家族の絆が一番の姑とのバトル?や、突然のマンションの水もれ(いつ修理に来るのか?)、欧州の郵便事情に驚かされたり……。

『テルマエ・ロマエ』などで知られる漫画家の、なぜか安穏無事に過ごせない、笑いあり憤慨ありのリスボン日記。

『テルマエロマエ』が誕生する前の貴重な日記

本書は、著者が小学3年生の一人息子さんと日本を出て、シリアにいたイタリア人のだんなさんと合流して、リスボンにて家族3人で暮らし始めた、2004年春からの日記です。

終わりが2007年の12月。この時点ではまだあの大人気漫画『テルマエ・ロマエ』は生まれていません。

著者は、リスボン生活のなかで、お風呂を渇望し続けます。プリーズ風呂おけです。
お風呂おけの、あのたっぷりのお湯につかって、日々の疲れを癒したい、という願望がどんどん大きくなっていきます。この渇望から、いろいろなアイデアを積み重ねて、生まれたのが『テルマエ・ロマエ』だったのです。

著者がそこまで思いつめるほどの『日々の疲れ』を感じさせる、いろんなストレスやハプニング、トラブル(主にお姑さんとのやりとり)は、この日記のなかに書かれているだけでも、そうとうなもの💦

わたし
わたし

そりゃ、お風呂にでも入らなきゃやってられんよ~と、納得してしまいます😅💦

私はどこで何をしていても、結局、「平穏無事」という言葉とは無縁なのだということを、この本を読み終えて改めて思っています。

『ヤマザキマリのリスボン日記』ヤマザキマリ著 朝日新聞社(朝日文庫)328ページ

と、あとがきで、著者本人も認める波乱にとんだ日々! 
いや、これがおもろいんです!!

わたし
わたし

読者としては、何度も笑ってしまうくらいの面白エピソード満載でした。

伊日の嫁姑問題 海外で結婚するということ

その、読者にとっての『面白エピソード』(著者ご本人にとっては苦行ですが……)の大部分を占めるのが、イタリア人のだんなさんのお母さん、お姑さんとのやりとりです。

お姑さんは家族の絆をものすごく重視されるタイプ。
お国柄だとしても、ちょっと度を越している💦

年末年始の里帰りでは、毎日20人分の料理を作らされたり、90代の姑さんの姑さんの数十分に一度催促されるトイレへの補助とか、豚を一匹解体しての、手づくりソーセージの手伝いなどなど……。

一度、著者の実母と一緒にイタリアの里帰りをしたとき、

「あんたよくやってるね……」と実母が絶句したとか……。

わたし
わたし

そのハードさが伝わるかと思います😨

本書を読んだだけでも、そのモーレツさはわかるのですが、もっと知りたい方は、👇こちらの本もありますよ!

トラブルも、創作のタネになる!

わたしが個人的に大好きなエピソードが、著者の家(マンション3階)のトイレの床下の水道管が壊れて、下の階のおうちが水びたしになってしまった、というもの。

壊れた水道管から水が噴出し、下のふたつの部屋も水びたしに💦💦

 慌てて保険屋さんに電話する。

 保険屋さんが下水工事の人に回してくれるらしいが、その壊れた水道管が完全にリノベされるまで、うちの水道は一切使えません。

 土曜に壊れて、今日で3日目。

 来ません。だれも。

 電話で催促しても、「順番待ちです」って。そんなに下水管壊れんの⁉

『ヤマザキマリのリスボン日記』ヤマザキマリ著 朝日新聞社(朝日文庫)90~91ページ

11月の後半で、街はクリスマスの華やかムードに包まれるなかのこのハプニング! 断水に浸水に、そして修繕もこない……本当に大変です💦

わたし
わたし

いや、ここめちゃ笑っちゃいました。ごめんなさい🙇‍

この水道管トラブルの断水のため、シャワーも使えず、ポルトガルには銭湯はなくて……。
こういったことも、お風呂への渇望を大きくした一つの大きな要因になってますね!

わたし
わたし

『最悪』なトラブルも、創作のタネになって、のちに実らせるのが、すごいなと思いました👏🏻

漫画家として食べていくために

「マリがやりたいという漫画だけで食べていけるようになるにはどうしたらいいのか」

 と、ベッピと初めて会ったときに、彼が聞いてきたことをいま思い出しています。

『ヤマザキマリのリスボン日記』ヤマザキマリ著 朝日新聞社(朝日文庫)327ページ

『ベッピ』とは、著者のだんなさんのお名前です。そのとき21歳だった著者は、この質問に対して、

「外国人と結婚して外国に住んだりすれば、仕事は漫画だけになるかもしれないね」

と答えたそうです。

初めて会ったときにこんなこと素敵なことを言ってくれた人と結婚して、紆余曲折ありながらも、その通りに、漫画家としてプロになった著者。本当にすごいです!!

おわりに

先に書いた、水道管が壊れたエピソードの他に、水のトラブルがもうひとつ💦

引っ越してきた当初も、水が使えないときがあり、そのとき、おむかいのおじさんが、その苦労を察して、著者たちが留守の間に、でっかいタライを10個も置いてくれていたことがあったそうです。頼みもしないし、親しいわけでもなかったのに。

わたし
わたし

この後日談もいい👍✨

ポルトガルの不便さやボロさもあるけど、本質的には寡黙な大人の国がする、と著者は書かれています。

わたし
わたし

この優しい空気感を感じに、ぜひ行ってみたいなと思いました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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