本の大まかな内容
今、『自分の幸せとは何か?』と考え、地方に移住したり、会社を辞めて起業したり、クラウドファンディングでアイデアを製品化したり、個人レベルでの活動の幅が広がっている。
成長、拡大を目指すこれまでの『大きな経済圏』から、これからは、個人や地域レベルでつながり、支えあう『小さな経済圏』の時代へ。
CAMPFIRE(クラウドファンディング)やBASE(インターネット上で商品を販売できる無料サイト)などを立ち上げた著者が思い描く、新しい生き方とは?

「大」から「小」の時代へ
今までのように、就活をして、正社員になって、結婚して家族をつくって、家や車を買って……というような、消費することで幸せになるという社会ではなくなってきました。
大学生から企業したり、ミニマリストが注目されたり、「自分らしい働き方」「自分が望む生き方」を実践している人が増えてきています。
幸せとはなにかと考えたら「自分のやりたいことができる」ということなんじゃないか、と思う。だとすれば「いい社会」とは「各自が自由に、自分の幸せを追求できる社会」ということになる。つまり、経済的というよりも、精神的に持続可能な社会だ。
「なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのかということ。」家入一真著 ディスカバー・トゥエンティワン 48ページ
これは、週休5日で20代から隠居生活を始めた大原扁理さんとも通ずる考え方で、心から共感✨
大原さんが書かれた本『年収90万円でハッピーライフ』については、こちらに詳しく書きました! よかったら、のぞいてみてください。


これからの新しい生き方✨ 絶対楽しそう! わたしもこっち方向目指していくぞー!!
小さな経済圏で生きる、とは?
たとえば、歌手になりたいと思ったら、これまでは👇
でも、今では👇
インターネットが普及したおかげで、今までは存在しなかった『個人がチャンスをつかめる道』ができました。
でもいきなり、やりたいことのために、思い切った行動(例えば会社をやめるとか)をとるのは、リスクが高い……。
では、どうすればいいのか?👇
たとえば、一社から30万円もらう ⇒ 3社から10万円
⇒ 会社で働きつつ、5万円くらいの収入源をいくつかもつ
複数の収入源をもつと、本当にやりたいことができたときに動きやすくなったり、
会社に依存して、身動きが取れず生き疲れている人の「逃げ道」を確保できると、著者は書かれてます。

「こちとら、いつでも辞めれるぞ!」という余裕をもっていたら、逆にできる社員になりそう笑
著者がイメージするのは、「個人を中心とした小さな経済圏」
そんな社会を作るためには、僕たちは世の中のお金をもっと、なめらかにしないといけない。活動のためにお金を借りたり、集めたり、誰かをお金で支援したりといった、お金を介したコミュニケーションはまだまだ限定的だし、硬直的だ。
「なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのかということ。」家入一真著 ディスカバー・トゥエンティワン 60ページ

本のタイトルの、「なめらかなお金」に込めた思いが、伝わります
『小さな経済圏』を広げて定着させるためには、この新しい生き方を知ったわたしたちから、お金の使い方を変えなければいけないな、と感じました。
そのために、著者が立ち上げたサイトCAMPFIREのクラウドファンディングを活用したり、BASEで自分がつくったモノを売ってみたり、小さなことを積み上げていくのが大事だなと思いました。
生きづらい人に居場所をつくるのがミッション
著者は、今の資本主義を良くすること、『大きな経済圏』を発展、改善させることも大切だと、書かれています。
でも「いい社会」と言えるのは、「行きすぎた資本主義」に、精神的にも金銭的にもフィットしない人も幸せを追求できること。
著者の頭の中につねにいるのは、弱い立場の人たち。
経済や社会の仕組みに生きづらさや息苦しさを抱いている人たちが、社会構造に依存せずに行動を起こせる土台をつくること、居場所をつくることを使命にされています。
「持たない生き方」を提唱されているphaさんとの対談も必読!
『小さな経済圏』を実践されているお二人は、それぞれシェアハウスを運営されています。
その共通する活動の根底には、生きづらいと感じている人や苦しいけど行き場がない人たちの居場所をつくること。
お二人のやりとりを読んでいると、その淡々とした会話の中に、
一人の落ちこぼれも出さないぞ、という熱い意気込みを感じて、素晴らしいなと敬服しました!
まとめ
以上が、この本を読んで、感じたことでした。
わたし自身が興味をもって、いいな、と思ったところをピックアップしましたが、
本書には、クラウドファンディングについてや、個人と個人をつなぐコミュニティのことなどが、くわしく書かれています。
著者の、経営者として、リーダーとしての力量に魅力的。
そちらに興味がある方にも、本当におすすめの本です。
最後に、『小さな経済圏』を発展させるために、自分ができることをあげてみると、
◎周囲の人たちに目を向け、親切にする = 自分がいる『小さな経済圏』をいい社会にするため

コミュ力ゼロなので、コミュニティとかつながりとかはできないけど、自分ができる範囲でやっていきたいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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