【極上の読書体験】一気読みして、読後の余韻もすごい!2020年本屋大賞『流浪の月』

ブックレビュー

久しぶりに、ページをめくる手が止まらなかった小説でした📖✨

わたし
わたし

映画化されることも決まった、大注目の一冊です!

おおまかなストーリー

浮世離れした母親と大きな心で受け止める父親、その一人娘の更紗(さらさ)。
親子三人、世間の常識とは一線を引いてはいるけど、愛情あふれる生活を送っていたが、父親の病死で状況は一変する。

その後、母親の姉の家に住むことになった更紗だったが、つらい現実が待っていた。
子どもの更紗がそこから逃げ出すためには、いつも公園で更紗たちを見つめていた怪しい男、文(ふみ)についていくことだけだった……。

何が起こったかは、当事者にしかわからない

この小説では、大きなニュースになった事件の当事者、更紗と文の、過去、心情、事件後の人生が繊細に描かれていて、まるでその場にいるような、いやそれ以上に、読んでるわたしが、更紗や文になったような、リアルな感覚を味わうことができました。

『当事者』の気持ちになって読み進めていると、彼女たちにも『部外者』のわたしたちと同じように、長い人生があることに、改めて気づかされました。

当事者たちの『事件後の人生』なんて、今まであまり考えたことがありませんでしたが、この小説を読んで、事件が終わっているのに根っこのところではずっと続いている、『当事者』のじくじくとした胸の痛みを疑似体験することができ、いろいろ考えさせられました。

「相手の立場になって考えよう」とかよく言いますが、まさにこの小説がその意味を教えてくれました。

よかれと思ってかける善意の言葉が、ナイフになる

特に、『被害者』として生きざるを得ない更紗の苦労はなかなかのものでした。

周囲の人たちに、『あの事件の子』と知られてしまうと、更紗に善意の言葉がかけられます。

「かわいそうに」「大変だったね」「つらかったでしょ」「犯人ゆるせないね」などなど。

でも、実際に何が起こったのか、そこで何を感じたのかは、当事者にしかわからない。当事者のそれまでの人生もわからない。

そのときの空気の濃度は、部外者にはわからない。

だから、よかれと思ってかける善意の言葉も、場合によってはナイフになることを、忘れてはいけないとと心に刻みました。

わたし
わたし

ましてや、ニュースを聞いただけで、あーだこーだ言うのも良くないですね……

この2人が、どうか幸せでありますように

これが小説でフィクションであることは、もちろんわかっているんですが、
更紗と文が、この国のどこかに本当に住んでいるような気がしています。

それは、更紗と文のような『当事者』としての、生きづらい日々を送られている現実世界の方と重なっているのかもしれません。

今も更紗たちのような苦しい思いをしている方々に、「どうか、幸せに暮らしていけますように」と願わずにはいられません。

2022年の映画化が待ち遠しい

『流浪の月』は、2022年公開予定で映画化されます。

その配役は、
更紗        広瀬すず 
文         松坂桃李 
更紗の婚約者 亮  横浜流星

こんなワクワクするキャスティングで、この素晴らしい小説が映画になるなんて、うれしすぎる😂

わたし
わたし

特に横浜流星さんは、すごい挑戦になる役! めちゃくちゃ楽しみです!

わたしは、読み終わったあとに映画化されることを知ったのですが、
今から読まれる方は、キャスティングを頭に入れながら読んでみるのも、いいですね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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